研究所概要
キーワード:
マーケティング、商品開発、販路開拓、学生参加、地域産業振興、産官学連携、中小企業事業者
地域中小企業事業者の方々は、良質な地元素材、地元産品などを伝統を守りながら販売しています。しかし、なぜか売上が芳しくなく、お悩みのケースが多いです。その背景には、中小企業には専属のマーケティング担当者を置くことができない事情や、商品やサービスのアピール不足、「ニーズオリエンテッド」な新商品開発がなされていない事が挙げられます。本研究所では、コラボ企業の方に研究室にお越しいただき、コラボ企業の持つ素材や既存商品を元に学生がアイディアを出しながら新商品開発を行います。
コラボ企業の新商品開発をテーマにして、ポイントとなるときにマーケティング理論の概説を行いプロセスを理解していただくとともに、学生の実践の場としてアイディアを出すことにより、地域の方・学生双方が交流し、協働して地域を活性化し、持続可能な経済成長に繋げていきます。
このコラボを通してマーケティングプロセスを理解していただくことの目標は、1)「良い商品だから売れるはず」というプロダクトアウト思考に陥りがちな現状に気づき、2)市場・消費者のニーズを理解し(マーケットリサーチ)、3)ターゲットを明確にしてから(STP)、4)商品改良・商品開発を行う(4P)ユーザーオリエンテッドの考え方が重要なことをご理解いただくことです。
企業側の労働者構成が高齢化していたり、若年層の意見を聴取することが難しかったり、伝統を守り続けて商品が固定化していたりする場合にターゲットに合わせた商品作りを意識していただくことが必要となります。そのため、危機感を持っている(自社だけでは活路が見えない)中小企業とのコラボを実践していきます。参加後の企業はコラボ終了後にも自力でマーケティングプロセスを実施し、売れる商品作りのサイクルを自前で回せるようになることが地域の持続可能性となります。
コラボ相手は企業にとどまらず、本学が協定を結んだ登米市との連携も開始しています。
▶学内公募研究
「道の駅の役割開発による地域・産業活性化と、地域課題・ニーズ対応」(登米市津山「もくもくランド」)